製品情報 プリンタ/ラベラ
ラベル/インクリボン
ラベルとインクリボンは用途によって、様々な組合せがあります。まず、用途によるラベルの分類より、各々の種類がどのようなラベルとインクリボンの組合せ例を持つかを知ることで、どのようなラベルが最適かの見当をつけることができます。
用途による代表的なラベルの分類
- 1
- 工程管理ラベル(物流分野など)
- 要求される性能としてコストパフォーマンス・良好な印字適正が挙げられます。
- 2
- 物流管理ラベル
- コストパフォーマンスに優れ、高速な印字速度においてもかすれが起きづらい高平滑性コートラベルが最適です。
- 3
- 食品ラベル
- 冷凍・冷蔵ケースに保管しながら販売する食品などへの表示用、値札用として最も実績のあるラベル素材です。
- 4
- 出荷配送ラベル
- 出荷配送用荷札ラベルには上質紙やコート紙が最適です。
- 5
- 医療検体検査ラベル
- アルコール等、様々な薬品が付着する可能性があるので、耐薬品性が求められます。フィルム系ラベルや、感熱層の上にアルコールによる変色を防ぐコーティングを施したサーマル紙等もあります。
- 6
- クリーンラベル
- 半導体製造工程や精密部品製造工程において必要とされる、極めてパーティクルの少ないラベルです。 台紙に無塵紙やノンシリコン剥離紙を用意しております。また弊社では筐体をSUS加工した【クリーンルーム仕様プリンタ】も製造しております 。
- 7
- 製品銘版ラベル
- 要求される性能として、耐久性・耐熱性・耐候性(温度・湿度)等が上げられます。用途に応じて、粘着剤を選択できます。またラベルの厚みも数種類ご用意しております。
- 8
- 工程管理ラベル(製造分野など)
- 耐薬品・耐熱・耐擦過などが求められる工程管理には最適です。
- 9
- 耐熱ラベル
- ポリイミドラベル(耐熱300℃)はリフローや基盤のハンダ面等の高温下で使用出来ます。電子部品の注意・警告表示ラベルに最適です。
用途別のラベルとインクリボンの組合せ例
基本的に、ラベルは、感熱紙→パルプ系紙→合成紙→フィルム系紙の順に外界からの環境に対して強くなっていきます。 インクリボンは、ワックス系→セミレジン系→レジン系の順に外界からの環境に対して強くなっていきます。 従いまして、外界からの強さである耐環境性に即して、両者の組合せが考えられていきます。 下表は、上記用途別ラベルをラベル素材とインクリボンでマッピングしたものです。 これより、ラベルとインクリボンの組合せの概略がお解りになられると思います。(下記表の単語をクリックすることで、その意味を記載した本ページ上の場所へジャンプ致します。)
低 ← 耐環境性 → 高 | |||||||||||
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ラベルの 5段階評価 |
代表的ラベル | ||||||||||
感熱紙 | パルプ系 | 合成紙系 | フィルム系 | ||||||||
上質紙 | アート紙 | ミラーコート紙 | ユポ | PET | ネーマ | ポリイミド | |||||
耐水性 | 2 | 3 | 3.5 | 4 | 5 | 5 | 5 | 4.5 | |||
耐熱性 | 1 | 2 | 3 | 3 | 4 | 4.5 | 4.5 | 5 | |||
耐候性 | 1 | 2 | 3 | 3 | 5 | 5 | 5 | 4 | |||
耐火性 | 1 | 2 | 3 | 3 | 4 | 5 | 5 | 4 | |||
耐薬性 | 1 | 1 | 2 | 2 | 4 | 5 | 5 | 5 | |||
印字品質 | 3 | 3 | 3.5 | 3.5 | 5 | 5 | 4 | 3 | |||
代 表 的 イ ン ク リ ボ ン |
物 流 分 野 な ど で 使 用 |
無し | 1 | ||||||||
2 | |||||||||||
3 | |||||||||||
材質 | 品名 | ||||||||||
ワ ッ ク ス 系 |
CNBN | 1 | |||||||||
2 | |||||||||||
4 | |||||||||||
3 | |||||||||||
セ ミ ジ レ ン 系 |
NBDB | 4 | |||||||||
3 | |||||||||||
製 造 分 野 な ど で 使 用 |
レ ジ ン 系 |
CHDR | 5 | 6 | 9 | ||||||
7 | |||||||||||
8 |
- 1工程管理
- 2物流管理
- 3食品
- 4出荷配送
- 5医療検体検査
- 6クリーン
- 7製品銘版
- 8工程管理
- 9耐熱
弊社では、様々なラベルとインクリボンを取り揃えております。
ラベルとインクリボンに関する詳細のお問い合わせは以下をクリックしてください。
ラベル
代表的なラベルの分類を以下に記します。
感熱紙→パルプ系紙→合成紙→フィルム系紙の順に外界からの環境に対しての耐力が高くなっていきます。
- 1.感熱紙
- 熱をかけることで紙自体が黒色変化する。インクリボンが不要の為とても経済的。 耐性が無く、時間経過や環境変化により黄ばみが生ずる。表面コーティングした物や2色感熱紙有り。
- 2.パルプ系
- ・上質紙
- 熱転写プリンタ用紙としては最も安価。一般的に広く利用されている。カラー有り。 表面平滑性が良くないため、高精細な印字には不向き。 また紙なので耐性はあまり求められない。
- ・アート紙
- 標準的な熱転写プリンタ用紙。印字性を高めるために上質紙表面に顔料を塗布している。印字後2日程経つとインクの定着度が安定する傾向がある。カラー色有り。 自然な光沢があり、比較的印字品質も良い。
- ・ミラーコート紙
- コート紙上に特に表面を鏡面仕上げにしたモノを云う。アート紙より光沢があり、インクリボンとの組合せで若干の耐水性・耐擦過性が得られるため、食品用一般ラベルとして用いられる事が多い。
- 3.合成紙系
- ・ユポ
- ポリプロピレンに、紙に近い印字適正を持つように加工したもの。耐性が強く製造メーカーによってフィルム系に迫るものもある。
- 4.フィルム系
- ・PET
- パルプ系用紙では不可能な保存性や耐久性が必要な時、非常に有効な素材。ポリエステル材質で、様々な耐性を求める時、各種の耐性に最も優れているが、その分コストは割高である。 表面に熱転写用コートした「白PET」が一般的である。
- ・ネーマ
- パルプ系用紙では不可能な保存性や耐久性が必要な時、非常に有効な素材。 ポリエステルにアルミ蒸着を施しており、様々な耐性に強いが、特に各種用紙の中で最も耐擦過性に優れており、米国向けUL規格指定用紙にもなっている。 コストは割高である。
- ・ポリイミド
- 耐熱素材(ポリイミド)の上に熱転写コートしたモノ。300度15分の加熱後でもバーコードの読み取り可。長時間の場合250度程度。 高温層でのテスト時や基盤管理用等に使われる。非常に高価なフィルム。
インクリボン
代表的なインクリボンの分類を以下に記します。
ワックス系→セミレジン系→レジン系の順に外界からの環境に対しての耐力が高くなっていきます。
- 1.ワックス系
- ・CN
- 低コスト標準インクリボン。パルプ系ラベルへの転写性に優れる。耐性弱い。
- ・BN
- 低コスト標準インクリボン。パルプ系ラベルへの転写性に優れる。耐性弱い。
- 2.セミレジン系(ワックス+樹脂系)
- ・NB
- コート紙ラベルへの転写性に優れるセミレジンリボン。ラベルの組み合わせで若干の耐久性・耐水性有り。 運送中・保管中に印字が他の箱などと擦れてもバーコード読みとりエラーが起きにくいリボン。
- ・DB
- コート紙ラベルへの転写性に優れる。 運送中・保管中に印字が他の箱などと擦れてもバーコード読みとりエラーが起きにくいリボン。 擦過性・耐候性はレジン系に近いリボン。
- 3.レジン系(樹脂系)
- ・CH
- フィルム系ラベルへの転写性に適する耐熱・耐水・耐擦過・耐候・耐溶剤性有り。 シャープな表見が可能。レジン系の中では最もコストパフォーマンスに優れる。
- ・DR
- フィルム系ラベルへの転写性に適する耐熱・耐水・耐擦過・耐候・耐溶剤性有り。 多種リボンの中でもオールマイティ性が高い。